このブログを読んでいる勉強家のあなたなら、
こんなことを聞いたことをあると思います。

「ターゲットを絞りましょう」

・・・ありますよね？

これは、

・新たな商品を作る時
・広告宣伝を仕掛ける時
・販促キャンペーンを企画する時

といった様々なビジネスシーンで、
「ターゲットを絞る」という話が出てきます。

とは言ってもこの選択をするのは、
なかなか勇気のいることで、簡単ではないですよね。

臆病者な「釣り人」の話

私自身も、趣味の防波堤釣りに行く時、
ついつい竿や仕掛けをいくつか用意し、
ターゲット（対象魚）を広く設定して釣りに出かけます。

しかしその判断は荷物も多くなるだけでなく、
エサ代や仕掛け代もかさんでしまいます。

無駄が多く、現場で判断することも多くなり、
最終的に長時間粘ってしまうことにもなります。

私自身は、これを「臆病者だからする判断」だと思っています。

もし対象魚が釣り場にいなかったらどうしよう。
結局釣れずじまいで終わったら嫌だな。

そうしたネガティブな面をカバーするために、
ターゲットを広くとった釣り方を選択し、無駄な時間を過ごします。


でも、ビジネスは釣りと違って「趣味ではない」ので、
無駄な時間を過ごす＝コストです。

「海や景色を眺めていれば、それだけで幸せ」
「何も食べなくても生きていける」

という人でない限り、ビジネスという場において、
「市場から反応が無い時間」は極力減らしたいところ。


そこで、今回は
「ターゲットを絞れない」あなたのために、
「2つの視点」を伝授したいと思います。


この「視点」を取り入れることで、
あなたは「ターゲットを絞る勇気」は出すことはなく、
ごく自然にターゲットを絞れるようになるでしょう。

「市場（ニーズ・ウオンツ）の最小公分母で狙う」

「ターゲットを絞る」と聞くと、
性別や年齢、趣味や生活スタイルなど、
「顧客の共通項」で絞り込んでいくイメージがあります。

事実、そうした「共通項」で絞ってもいいですが、
そんなシンプルなビジネスは今時少ないですよね。

そこで「人」ではなく、
「市場の最小公分母」で狙いを定めてみてください。

ここで言う「市場」というのは、
あなたの商品やサービスによって解決できる、
「ニーズ」や「ウォンツ（欲求）」のことです。


例えば、ダイエット市場という大きい市場があります。
その中には

・楽して痩せたい
・苦しくても確実に痩せたい
・楽して確実に痩せたい
・健康的に痩せたい

といった様々なニーズやウォンツ（欲求）があります。

一つの市場でも、こうしたいくつかの
ニーズやウォンツによって構成されています。


それらを割り切ることの出来なくなるまで細分化すると、
ニーズやウォンツの「最小公分母」が見えてきます。


例えばあなたが洋食店のオーナーなら、

・安くてお腹いっぱい食べたい
・高くてもいいから良質な食材を食べたい
・食事よりお店での体験（サービス）を重視したい
・デートに使いたい
・パーティーに使いたい

などかもしれませんね。（あくまで一例です）

それぞれのニーズやウォンツを一つの「市場」として位置づけ、
その市場で熱狂的に支持されるような商品、サービス、広告文、
販促キャンペーンを考えることで、自然とターゲットが絞られるはずです。


ただこの「視点」は、
私も含めた「臆病者」にとっては、まだ少し怖い、
勇気のいる選択を強いることかもしれません。

ということで、もっとハードルの低い、
もう一つの「視点」を次回のブログでお伝えします。

お楽しみに。


追伸
最小公分母には正解はありません。
どこまで細分化するかの基準もありません。

ですが、細分化していくことで、
あなたのビジネスの本当の価値も見つかる可能性があります。

なぜなら、あなたは一般的な○○業ではなく、
その中でも独自のポジションでビジネスをしているはずだから。


追伸2
業界内のポジショニングを理解することは、
ターゲティングにも活かされるだけでなく、
ブランディングにも活用することができます。

ぜひ、今回の方法を一度取り入れて細分化してみてください。