試供品やサンプル品を渡してはいけない。なぜなら・・・

ルーコ鈴木悠生

2021年05月31日 08:00


今日のブログは

・化粧品
・食料品
・日用品
・医薬品


などの「消耗品」を扱っている方向けです。

これらの商品の特徴は
お客さんの手元にある在庫が無くなれば、
リピートしてもらうことで利益が最大化します。

しかし、お客さんの満足度は高いのに、
リピート率が低い・・・なんてことはないでしょうか?


もし心当たりがあるなら、
こんな間違いを犯しているからかもしれません。

それは、、、

試供品やサンプル品を
既存のお客さんにお渡しする行為です。



これ、一見良い顧客サービスとか
販売促進になるようなイメージがあります。

でも実はリピート促進にはなりません。
それには理由があります。


試供品がお客さんを遠ざけている


答えはとってもシンプルです。

試供品やサンプルを
既存のお客さんに渡すと、
購入した商品が終わった後、

試供品やサンプルに手を出す

ことになるので、
次の来店タイミングが後回しになります。

それだけでなく、

試供品やサンプル品を使うと、
リピートする気持ちが自然と落ちます。


なぜなら、
あくまで試供品やサンプル品は
正規品と比べて何かしらが「劣る」からです。

・数量
・パッケージ
・使い勝手


など様々な部分で
正規品より劣っています。

その結果、
満足度がどんどん下がっていき、
リピートの足が遠のく可能性が出てきます。


満足度の低いものをわざわざ提供している!


同じ効果をもたらす商品でも、
試供品やサンプル品というだけで、
満足度が下がるのは仕方がありません。


イメージしてください。

あなたが普段、
とても満足してリピートしている
飲食店のメニューを思い浮かべてください。

その日、あなたはどうしても
そのメニューを食べたい。


しかしお店は満員。
店員さんがあなたに気付き、
こう言います。

「スミマセン、店内には入れないのですが・・・」

「いつも召し上がっているメニューを一口、店先でならご用意します。」


とまァ、これは極端な例なので
こんなことはまずありえないのですが、
売り手の好意ではあっても満足度は下がりますよね。


それと同じような効果が
既存客への試供品やサンプル品の配布には
起きてくる可能性があるのです。


既存客への試供品は手土産ではなく手切れ品


あくまで試供品やサンプルは
新規のお客さんを獲得する場合に使うもの。


でもあなたがどうしても
既存のお客さんに配布したい。
もしくは試してもらいたいなら、

「いつもの商品とは完全に全く異なるものを配布する」

または

「その場で試させて、その場で購入を決めさせる」

ようにした方がよいでしょう。


少なくとも
余剰品のようなイメージで
お客さんへのサービスで渡すと、

「次にお店にやって来る日にちが遠のく」

だけでなく、
二度とやって来なくなるかもしれません。


既存のお客さんなのだからこそ、
目の前に来ていただいて徹底的に
もてなした方が次のリピートに繋がります。


試供品やサンプル品を
手土産のように渡しても、
手切れの品になってしまいかねません。


追伸
事実、私自身も今、
いただいた試供品を使っているので
リピートする足が遠のいています。

それは化粧水です。
とても気に入っていて、
市販品ではないので買いたいのですが・・・

「まだ試供品があるから」

と思って気付けば、
2週間ほど、買いに行くことを
後回しにしてしまっています。


他にも漢方薬だとか・・・
思えばお米やお茶なども似たように
後回しにしています。


追伸2
既存のお客さんには、
正規品やそれ以上の品質のもので
もてなすことでリピートになります。

そしてそれはモノである必要はありません。
満足度を高め、さらにファンになってもらえる。
そんな「サプライズ」を提供しましょう。

それがブランディング活動になります。


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