もしかして…うちの店って敷居が高い!?

ルーコ鈴木悠生

2018年11月17日 08:00


あなたはご自身のビジネスに対して、
「来店や問い合わせの敷居が高いのではないか?」
と疑ったことはありますか?

「うちの業界はハードルが高いから仕方ない」
と、新規客がなかなか増えないことをあきらめていませんか?


今日は、そうした「敷居の高さ」によって、
思うように集客できないない社長さんのために、
簡単な解決策と、現状を打開する広告宣伝のヒントをお伝えしたいと思います。


「敷居を下げたいんです…」


先日、新規客の集客に悩む社長さんから、
「来店の敷居を下げたい」という相談を受けました。

私はこの「敷居を下げたい」という言葉を、
様々な業種で聞いてきました。

・和食店
・設計事務所
・住宅設備会社
・セレクトショップ
・保険代理店
・宝飾店
・歯科医院
・レストラン
・居酒屋
・薬局
・ヘアサロン
・自動車整備工場
・紳士服店
・介護施設


今思い出せるものだけでも、こんなにあります。

多くの社長さんの持つ集客の悩みとして、
この「敷居を下げたい」という要望は多いということが分かりますね。


集客できないのは敷居のせい?


ここで一つ、忘れてはならない視点があります。

本当に敷居が高いから集客できていないのでしょうか?

というのも、以前こんなことがありました。

うちの店は敷居が高いかもしれないから、
お客さんが来てくれないと悩む店舗オーナーがいました。

詳しくお話を聞いたのですが、
実はそのお店、ほとんど宣伝をしていませんでした。

看板もシンプルなものが出ているだけで、
外から中が見づらい店構えでもありました。

当然、ホームページやブログも特に無く・・・

もうお分かりですね?

そもそも、宣伝をしていないのに

「お客さんが来ない」

と思っているなら、それは敷居が高いせいではありません。
集客のための活動を放棄し「うちは敷居が高いから」と言い訳しているだけです。

なので私はこうお伝えしました。

「まずはブログを書いてみてはどうですか?」


本当に敷居が高くて集客できていないケース


もちろん、本当に敷居が高いために、
思うように集客できていないケースもあります。

多くの場合、同業他社の方が敷居が低く、
見込み客がそっちに流れて行ってしまっています。

というのも、あなたのビジネスがそのエリアで
「オンリーワン」の独占市場なら、たとえ敷居が高くても、
需要さえあればお客さんは来てくれるでしょう。

つまり、集客できていない原因が「敷居の高さ」にあるなら、
「同業他社に見込み客を奪われている」ということ。

この「競合に奪われている」マインドは強く持ってください。
危機感に差が出て、あなたの行動のスピードが早くなるからです。

そしてその上で、あなたがするべきことは一つ。
あなたのビジネスの既存客さんの「声」を集めることです。


あなたの大切なお客さんが、

「最初に敷居が高いと感じた部分は何か」

をまず知ることから始めましょう。

金額なのでしょうか?
店構えなのでしょうか?
情報がネット上に全くないことでしょうか?
問い合わせが電話しかないことでしょうか?
あらかじめ事前予約が必須だからでしょうか?


これらはすべて、実際に私がコンサルした複数の案件で、
既存客リサーチした結果、お客さんが「敷居が高い」と感じていたポイントです。

これらの「敷居」を特定し、
ホームページやブログ、Facebookや広告チラシ、
外に置くA看板などで払拭していきます。


情報不足が原因


見込み客が敷居の高さを感じる理由はシンプルです。

「分からないから怖い」

これだけです。

つまり、あなたのビジネスを分かって貰えさえすれば、
見込み客の方からあなたに近づいてきます。

情報を発信していきましょう。
オンラインもオフラインも駆使して発信しましょう。

競合他社に奪われている見込み客を、
こちらに目を向けさせ、興味を持たせ、アクションさせましょう。


どういった情報を発信すればいいか分からないなら、
まずあなたの既存客さんの「声」をホームページやブログに載せましょう。

「お客様の声」が載っていると、
見込み客はかなり安心するはずです。

ホームページやブログだけでなく、
グーグルマイビジネスの「クチコミ」にも掲載してもらえるように、
あなたの方から既存客さんへ「お願い」もしてみましょう。


→グーグルマイビジネスのクチコミ機能についてはこちらもご覧ください


この敷居の下げ方はダメ。その理由・・・


最後に、敷居を上げる施策において、
やってはいけないことをお伝えします。

それは「ブランドの価値を下げる」です。

例えば、会員制、一見お断りのお店がありますよね。
普通に考えて、めちゃくちゃ敷居高いと思いませんか?

そうしたお店が、
いきなり「誰でもウェルカム!」になったら、
そのお店のブランド力は一気に落ちてしまいます。


他にも、有名な高級ブランドバッグ。
いくつかメーカーが思いつきますが、その中で、
アウトレットにならないメーカーがあることをご存知ですか?

安売りをしない。
誰でも手に入るものにしない。
需要より少なく生産する。


これらの選択をした結果、
今のお客様に愛されているビジネス・商品・サービスなら、
決してそこはブレてはいけません。

真の高級ブランドは安売りをしません。
真の高級ブランドは簡単に手に入れることはできません。
真の高級ブランドは大量生産をしません。


ブランドを傷つける「敷居の下げ方」だけは
絶対にしないでくださいね。


追伸
意外に多いのが「問い合わせの敷居が高い」です。
見込み客がアクションしやすい問い合わせ方法になっているか、
改めて見直してみてください。


追伸2
開業したばかりで既存客がいない。
その上、敷居が高いかもしれない。

そういう場合は今日のブログの内容では解決しません。
その場合は無料で少し試してもらってください。

その試してもらった感想を「声」として使いましょう。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

→売り込みをスムーズにする「第三者評価」を得るための誘導質問

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