売り込みをスムーズにする「第三者評価」を得るための誘導質問

ルーコ鈴木悠生

2018年08月19日 08:00


前回のブログ記事で、
「直感的で端的な感想」を使って、
周囲の人を注目させて売り込みをスムーズにさせるお話をしました。

→まだ読んでいなければどうぞ

とはいっても、「お客様の声」は集めるのが大変ですよね。

お客様の声アンケートを書いてもらったり、
時間を作ってインタビューしたり・・・


でも、そんなことは必要ありません!

直感的な感想を引き出すなら、
会話による「誘導」がおすすめです。

手軽にお客様の声を集めてしまいましょう。
そのためには、商品やサービスを体験してもらったら
「すぐ」に感想をもらうことです。


直感的な感想を引き出す2つの質問


例えば、商品・サービスを体験したばかりのお客さんに、
以下のような質問を投げかけてみましょう。

「ありがとうございます。感想を一言で表すなら、何でしょうか?」

これなら、足早に立ち去るお客さんであっても、
少しの間考えてくれて、直感的で手短な感想をもらえるはずです。


もし、あなたが「言ってほしい言葉」があるなら、
このような質問もいいでしょう。

「どうでしたか?この商品、○○だと感じましたよね(○○だと思いませんか)?」
「ありがとうございます。○○と感じたのには、何か理由はありますか?」


最初の質問の場合、
「はい」か「いいえ」で答えられてしまうと終わってしまいます。
それでは後が続かないので、2つ目の質問でもう少し言葉を引き出します。


間違ってはいけないのは、
あくまでこれは商品・サービスへの「直感的な評価」です。
誘導尋問や感想を捏造するのはもちろん良くありません。


周囲の人に動いてもらうのがゴール


直感的な感想をもらえたら、すぐに次に取り掛かりましょう。
「感想」をもらうことがゴールではなく、あくまでそれは「材料」です。

その感想を周囲の人に「聞こえるよう」にリピートしたり、
手書きPOP広告に「○○と言っていただけました!」と書き綴ったり、
WEB上の見出しに「●人中、●人の方が○○と唸った商品!」というような
売り込みに切り替えていきましょう。


見るからに売り上げに貢献しているスーパーの試食販売員さんや、
行列の出来る屋台や出店、オプションを売るのが上手なお店は、
こうした「お客様の直感的な声」で注目させ、売り込みをスムーズに行っています。


BtoBビジネスでも同じ


あなたのビジネスが法人相手の商売であっても同じことです。
売り込む相手は同じ人間で、決裁権を持つのも人間だからです。

直感的で端的な感想は、
営業資料の見出しや、企画書を出しながら話す言葉、
クロージングの際に話すセールストークにも必ず活用できます。

見込み客が知りたいのは「第三者の評価」です。

どれだけ商品やサービスの良さをあなたが伝えたところで、
「そりゃおたくの商品・サービスだからいいことしか言いませんよね」
と言われてしまいます。

まずは第三者の評価を与えることで、その良さを証明しましょう。
そして相手の心(感情)を動かすことができたら、理屈(仕様・根拠)で畳み掛けましょう。


追伸
Amazonや価格コム、食べログなどの
「口コミ評価」の書かれているWEBサイトを見てみてください。
多くの場合、見出し+本文という区分けがついています。

ここでいう直感的で端的な感想は見出しによく見受けられます。
気になる口コミ評価はそこから「続きを読む」で読み進めるわけです。

まずは端的に手短に感想を言ってもらいましょう。


追伸2
最近、香取慎吾さんのファミリーマートのCMが頭から離れません。

まだ焼き鳥は食べていませんが・・・。
「うまい」ではなく「ばかうまい」という言葉に耳が惹かれます。

直感的で端的な感想も、こうした「その人らしい言葉」でもらえると、
より良いかもしれませんね。

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