愛知県豊田市の集客コンサルタント、ルーコ鈴木が「地域一番店戦略」を公開!マーケティング・ブランディング・広告宣伝のアイデアや、売上アップ・利益アップのノウハウをお伝えします。

2019年03月21日 08:00  カテゴリ:客単価UPのヒントカテゴリ:戦略型思考のヒント

この値付け、どう思う?

ルビーとダイヤモンドの価格設定

これはコンビニの話です。
そこはペットボトルコーナー。

550mlのペットボトルの水と
2リットルのペットボトルの水。
同じ銘柄の商品が棚に並んでいます。

違うのは大きさ(容量)のみ。
550mlとおよそ4倍の量の2lの水。


ここであなたに質問です。
どちらの水の方が「高い」でしょうか?

・・・正解は、
550mlの水の方が高いです。


コンビニにおける売れ筋


コンビニにおいて、
売れ筋は550mlなのでしょう。
だから値下げをせずに売れる。

一方、2lのペットボトルは、
競合であるスーパーを意識した価格設定。
そのため、550mlよりも安く売っているのだそうです。

単純に考えれば、
2lの方が容量が4倍。

「水」という商品価値を考えると、
量の多い方が価値も高いはずなのに、安い。

これって不思議だと思いませんか?


ダイヤモンドよりも希少な宝石


次は宝石の話です。

皆さんは、一番高い宝石と聞くと、
何を想像しますか?

・・・ダイヤモンド

ですよね。


でも、実はダイヤモンドより、
希少な宝石があるのを知っていましたか?

ここで言う「希少」というのは
生産量(採掘量?)における話ですが・・・

ダイヤモンドより希少な宝石の一つに、
「ルビー」という宝石があります。

でも一般的に価格が高い宝石はダイヤモンド。

以前、このブログで
希少性は価値になる」ことを紹介したことがあります。

しかし宝石業界では、
希少なルビーよりもダイヤモンドの方が高い。

これもなんだか不思議ですよね。


需要という価値


この2つのエピソードで、
今日、あなたと一緒に考えたいのは、
「値付けの基準」についてです。


あなたの商品・サービスの値付けは、
何を基準に行っていますか?


市場価格ベースだったり、業界水準価格だったり、
原価計算から導き出したりと、価格設定の方法は様々。


でも、もし自由に値付けできる
商品やサービスをあなたが持っているなら、、、

「需要という価値」

を値付けの基準に取り入れてみてください。


なぜ、そんなことを提案しているのか。

一度、あなたの周りにいる、
人の良い社長や店主さんを思い浮かべてみてください。


一番人気の商品を安く売る経営者


あなたの周囲にこんな人はいませんか?

一番人気の商品・サービスを
安く売っている方。


もう少し高く売ればいいのに、
何故か安く売っている経営者さんです。


これは偏見かもしれませんが、、、
昔ながらの人当たりの良い、親切な方に多い印象です。

まァ、そもそも一番人気の理由
その「安さ」にあるかもしれません。

でも、その値付けの仕方は、
冒頭の水と宝石の話とは真逆のことをしています。


一番人気を安く売る選択


誤解しないでいただきたいのは、
どちらが正解か、という話ではありません。

ただ、

需要が高い商品を安く売る

という選択をすると、
利益の確保が難しくなるのは必然です。


もちろん、
商売上手で商人気質のある社長さんなら、
一番人気を安く売ったついでに利益の高い商品を提案し、
抱き合わせて売ったり、再来店を促して利益を確保します。


でも営業トークが苦手で、
売り込みが苦手な社長・営業マンが

「一番人気を安く売る」

という選択をしてしまったら・・・

その先に待つ未来がどうなるかは、
あなたも分かりますよね?


値付けは一種の勇気


もちろん、高く売るのが正義ではありません。
あえて安く売るという価格戦略もあります。

が、高くても安くても、
値付けはどちらにしろ「勇気」がいること。

そして、その勇気次第で「未来が変わる」のです。

もしあなたがチャレンジ精神のある方なら、
「需要という価値」を、値付けの基準に含めてみてください。

改めて値付けし直すと、
見えてくる世界が変わってくるかもしれません。

もちろん、あなたの広告には、
「価値」を分かりやすく言語化・視覚化して載せましょう。


追伸
安いから一番人気なのか、
需要が高くて一番人気なのか。

テレビなどで紹介される、
地元企業の人気商品・人気サービスを見る時、
「どちらなのだろう?」と研究すると面白いですよ。


追伸2
ちなみに私はダイヤモンドより
断然ルビーやサファイアなどのコランダム系、
またはエメラルドなどの石の方が好きです。



この記事を書いている人

豊田市の集客コンサルタント ルーコ鈴木悠生ルーコ鈴木悠生
愛知県豊田市で、ブランドマーケティングコンサルタント・集客の仕組み構築アドバイザーとして、中堅・中小零細企業様の「集客・販促・ブランディング」のコンサルティングをしています。(→略歴・自己紹介へ


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Posted by ルーコ鈴木悠生 │コメント(2)
この記事へのコメント
ルーコ先生様
お世話になります。杉田木工所の杉田です。
見積の金額を決定するとき、やはり先生のおっしゃる「勇気」が要ります。
いつも迷ってます。その価格で決まらなかったら、「高かったかな」と後悔もします。

「需要という価値」もう一回考え直してみます。

ありがとうございました。参考になる記事です。
Posted by 家具職人 杉田家具職人 杉田 at 2019年03月21日 10:28
杉田さん、コメントありがとうございます。

なるほど、後悔したくなくてもしちゃいますよね。
私もお断りされることはあるので、分かります。

ここでもうひとつ、考え方をシェアします。

杉田さんはお客さんに、
価格で決めてもらいますか?
それとも価値で決めてもらいますか?

これもどちらが正解、というのはありません。

ですが、この「シンプルな質問」を自分に問いかけ続けると、
お客さんに対してのセールストークが変わってくるはずです。

試してみてください。
Posted by ルーコ鈴木悠生ルーコ鈴木悠生 at 2019年03月21日 12:20
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