昨日、スタッフと
打ち合わせをしていた時のこと。

「あ〜これは見落としがちなターゲットかも」

と思ったことがあります。

ここでは仮に、そのターゲットを
「なんでもネット世代」と定義付けます。

彼らは調べ物をするとき、
必ずネットを繋げて調べます。

家族や友人に相談しても良いことを
まずはネットで相談を投げかけがちです。

人によっては日常の購買行動のほとんどを
ネット経由で済ませてしまう人もいるでしょう。

・・・これらは私自身も当てはまりますが、
まァ簡単に言えばそんな世代の人たちです。


で、業界によっては、
彼ら「なんでもネット世代」への
宣伝や販促ってほとんど出来てないな〜と思います。

そう気付いたのは、
若いスタッフとの打ち合わせです。

ネットで探そうとするあるある

それは、とあるクライアントの
集客・販促案件に関する打ち合わせ。

販促戦略に使う
ちょっとした「小物アイテム」の仕入れが
急遽、必要になりました。

若いスタッフは色々と
ネットで探したようですが、
ロットの関係や納期の関係で苦戦していました。

「たとえ見つけても、そこは口コミが良くなくて・・・」

日程的にこれ以上、ネットで探して
仕入れようとしても納期的に間に合わない。
何か良い方法がないか、と相談されました。

「ん〜それならネットで探さずリアル店舗で探したら？」

と私はアドバイスをしました。
というのも・・・

ネットには何でもある。けれど・・・

私が今の会社に入社したのは10年前。

当時も似たような小物アイテムが必要になり、
ネットで探しても「ソレ」はなかなか無かったのです。

10年前の私は、困りました。

そして考えを改めて、
会社の近くにある「取り扱ってそうなリアル店舗」に
片っ端から電話で問い合わせたり、訪問して相談しました。

その時も納期がきつめで
小ロットの相談ではありましたが、
相談したお店のスタッフさんは快く引き受けてくれました。

「うちの卸業者に確認しますね！多分間に合いますよ！任せてください！」

今では「ソレ」も
ネットを開けばいくらでも見つかります。
もちろんリアル店舗よりネットで購入したほうが安いです。

けれどネットよりも
リアル店舗を私は選びました。

なんでもネット世代は、「発想」すらない

私のアドバイスを聞いた若いスタッフは、

「リアル店舗をあたってみる発想は無かったです」

と言いました。


まァ、確かに気持ちはわかります。
今では私でさえ「ネットでなんとか済ませよう」と
思ってしまうときもありますから。

けれどリアル店舗のほうが
優れている部分もあるわけです。

だからこそ、

「なんでもネット世代」へのマーケティング

はとっても重要だと思ったわけです。

笑い話かもしれませんが、
例えばこんなこともあります。

徒歩数分の店を完全に忘れていた件

私はその日、ハンバーグが食べたくて
ネットで検索していました。

とりあえず今すぐ食べたくて
できる限り近場で調べました。

そこで1km先のお店を見つけました。


無事にお腹を満たせた帰り道。
私はふと、あることに気づきました。

それは私の自宅から
数百メートル先にハンバーグ専門店があることを。
そして味も値段も悪くないことを。

さらに・・・

「また今度来よう」

と思ったまま、
数年間、忘れていたことを。

自宅から少し歩けば、
そのお店の看板が目に入ります。

しかも毎朝、通勤時に
ほぼ横を通っているのにも関わらず、
そこにあることを忘れていました。

彼らに向けて、何を発信しますか？

「なんでもネット世代」

はおそらくこういったことが
日常茶飯事に起きていると思います。

だからこそ、
リアル店舗で頑張っている社長さんは、
彼らに忘れられないように、気付いてもらえるように

彼らへのマーケティング

を取り組んでもらいたいのです。


もちろんそれには
ネットを使った宣伝や販促が不可欠です。
彼らが普段見ているのは「ネット」ですから。


そこで、あえて

「なんでもネットで完結させようとする人」

だけに向けた宣伝メッセージを考えると、
色々とリアル店舗の強みも訴えることができると思います。

Amazonや楽天には出来なくて、
うちにしかできないこと・・・。

ぜひ考えてみてください。


追伸
「なんでもネット世代」だけに
ターゲットを絞ると色々とアピールできる
ポイントが沢山、出てくると思います。

例えば彼らはネットで完結させようとしますが、
それと同時に「声の大きいリアル店舗」にも
目が向きがちな可能性があります。

それはチェーン店だったり、
友人知人がネット上でシェアするお店です。

でもいきなりそうしたお店や会社と
肩を並べるほどのネット宣伝は難しいことがほとんど。

だからこそ違いが出しやすいはずです。
ネット店舗や、ネット集客力のある会社には
できないあなたの会社の強みをアピールする。

絶対にあるはずです。
誰かの不便は、誰かの便利ですから。


追伸2
今回の話は一般消費者向けの
ビジネスだけの話ではありません。

法人向けのサービスを展開している
BtoB企業でも同じことが言えます。

少なくとも冒頭の私とスタッフの話は、
BtoBに関する話ですし、まだまだBtoB業界は
ネット集客面で勝ち筋があると思います。