先日、所要で京都に出かけた際、
日本唯一の金平糖の専門店に寄りました。

→緑寿庵清水

お店に入ってすぐに
店員さんが分かりやすく説明をしてくれ、
一部の金平糖も試食させてくれたんですが・・・

さすが皇室御用達の専門店！

口に含んだ瞬間、
びっくりするほど味の主張があり、
これは駄菓子のソレとは別物だと思いました。

結局、金平糖を買うだけで
6,000円ほど使いましたが満足しています（笑）


そんな買い物の最中に
「なるほどな～」と思うことが
あったので紹介します。

それは「味の予定表」です。

店員さんが出した1枚の紙に

このお店はいつでも買える定番の味以外に
季節ごとに実にユニークな「限定の味」を出しています。

例えば先日伺ったときは
あと少しで販売終了する味で

「さくらんぼう」

を試食させてくれました。


その際に

「次はトマト、ブルーベリーですね」

と予定表のような紙を
見せてくれました。


その時は「へ～」と思ったんですが、
家に帰って購入した金平糖の箱に同じような
紙が入っていたんです。

そこには1年間分の
販売スケジュールがずらっと。
もちろん期間限定品も書いてあります。

・・・このスケジュール表は
マーケティング的にめちゃくちゃ良いですね。

コレもアレも食べたい！でも行けない！どうする？

何が良いと感じたのか？

「期間限定なのでまた京都に行きたくなる」

という次回来店の楽しみになる。

・・・だけではありません。


私が良いなと思ったのは

「ご予約はいつでも受け付けています」

という文言です。


期間限定商品があるからと言って、
なかなかその時期にピンポイントで
京都に行けることはありません。

けれど予約が出来て、
地方発送もしてくれるなら、
こんなに良いサービスはありません。

しかも一年間の予定が
既に手中にあるわけですから、

「全部食べてみたい！」

とか、

「コレとコレ、あとコレも食べたい！」

といったことが

「たった1枚の紙」

で実現できるのです。

この紙、めちゃくちゃ凄いセールスマンです。

予定表を公開することでリピートを促す

私の知っている
菓子店や飲食店にも
季節限定の商品はあります。

しかし「その時」にならないと
覚えていないことがほとんどです。

店頭に事前に
予告されることもありますが、
来店しないと気付けません。

あのマクドナルドの
月見バーガーですらTVCMを見て

「あ、もうそんな時期か」

と思いますからね、私。


けれどあらかじめ一年分の
販売スケジュールを説明する紙をお客さんに渡しておき、
さらに事前予約が「いつでも可能」であれば

「お店にわざわざ行かなくてもOK」

ということにもなるので
このコロナ禍ではめちゃくちゃ良いサービスだな、
と素直に思ったんです。


とりあえず限定商品の
一年間の予定表を作ることは
他のお店でもやったらいいのに、と思いました。

あなたのビジネスでも
取り入れることができないですか？

リピートの仕掛けというと無味無臭な感じですが、
この施策はとてもお客さん思いな良い取り組みですよね。


追伸
このあたりのマーケティングが
しっかりされているのは、さすが
観光客の多い京都のお店といった感じです。

とりあえず私は
ヨーグルトとライチ、
そして和栗が気になります（笑）

ちなみに限定品の中にも
予約受付不可の「超」限定味もあるようです・・・。

こればかりはその時期に行かないと
味わえないプレミアムな物なんでしょうね。


追伸2
とりあえず今回は
緊急事態宣言の前に
京都に行けてよかったです。

早くコロナ収まるといいですね。