先日、妻と回転寿司に行きました。

で、妻がこんなことを言ったんです。

「スシローだと150円は高く感じるのに、
魚魚丸だと150円って安く感じるよね〜」

これを聞いてすぐに
ブログネタにしようと思いました（笑）

なぜなら、かねてから
ブログで書きたいと思っていた
「価格戦略とブランドイメージ」に使えると思ったから。

実際のところ、
この妻の言葉に私も同意します。

150円が高く感じる店と安く感じる店

ご存知ない方も
いるかもしれないので、
この2店舗の違いを説明します。

スシローも魚魚丸も
どちらも回転寿司チェーンです。

100円台のネタから揃っていますが
スシローの一番高い寿司ネタは300円。
一方、魚魚丸は480円台が一番高い寿司ネタです。

どちらのお店も似た価格帯のラインナップで
同じ回転寿司という業界にも関わらず、
150円の価値（印象）が異なる。

「不思議だな〜」

とあなたは思いませんか？
何が違うというのでしょうか？

値付けによるブランドイメージ

150円の価値（印象）が異なる理由は、
それぞれのお店が「値付け」によって


ブランドイメージ


を構築しているからではないかと
私は思っています。

そしてそれは「お客さんを選ぶ」ことに繋がります。


私もまだまだ庶民ですから、
回転寿司に行く自体めったにありません。

さらに魚魚丸よりも
スシローの方がお財布には安心（笑）


そう考えてしまうからこそ、
どちらのお店に行くかはその時の懐事情で、
自然と決まってくることが多いです。

なので、お店選びという消費者の行動は
企業側の「値付け」によってコントロールされています。

「どれを買うか」にも影響する

行動がコントロールされるのは、
何もお店選びだけではありません。

どの寿司ネタを食べるのかにも、
この「値付け」は影響してきます。

スシローの場合、
100円の寿司ネタは70近くあります。
次に150円、300円という分かりやすい価格表示。

一方、魚魚丸は一番安い寿司ネタで
120円からで、その数は30ほどですが、
上には160円や180円が約20種ずつあります。

そうなると自ずと、
手に取りやすいものが変わります。
その時の懐事情によっても変わります。

「よ〜し、今日は高いお皿ばっかり頼むぞ！」

みたいなことが出来ればいいですが、
あいにく私はまだそんな勇気ありません（笑）

値付けでお客さんは大きく変わる

あなたが商品やサービスの価格を
いくらにするかで、集まるお客さんは
大きく変わってきます。

安くて良い物を買いたい

というのは、
誰もが思っていることです。
それは変わりません。


とはいえ、
人によって「安い」は異なるのです。

同じ商品でも、
100円で売るのか、500円で売るのか。
はたまた1,000円で売るのか。

価値を正しくプレゼンできれば、
適正価格はいくらでも変わります。

一泊45万円の民泊！？

最後に紹介するのは、
先日、会社の昼礼でスタッフが
シェアしてくれた話です。

2020年の東京オリンピック。
大会期間中は宿泊施設が軒並み
不足しているんだそうですね。

そのため、6倍の価格の宿泊費だとか、
一泊45万円の民泊価格があったりと、
オリンピック民泊バブルなんだそうです。

需要が高まればそんなこともあり得る。
この価格の設定は果たして適正でしょうか？

人によって答えは違うでしょう。
でも、需要があれば売れます。

あなたなら、
いくらで売りますか？

そして、誰をお客さんにしますか？


追伸
150円が高かったり安かったり感じる。
これは我が家が完全にド庶民だからです（笑）

ソレくらい気にしない。
むしろ安すぎて不安になる、
みたいな方もきっといるでしょうね。


追伸2
今日と同じテーマだと、
過去に書いたこの記事もご覧ください。
特に適正価格で売りたいと考えている方にオススメです。

→あなたはリスクを抑えて「値上げ」したい経営者ですか？